「ボードウォーゲームて何?教室」をやってみて

※この記事はウォーゲームSNS「MustAttack」にもアップしています。

今回、ゲームマーケット2019秋で一度やってみたかった「ボードウォーゲームて何?教室」をやってみました。
いや、以前から「ボードウォーゲームはどーも誤解されてるなぁ」と感じる事がいくつかあったので。
なので内容は「戦線の構築や効率的な攻撃」といった、ある意味定番な内容ではなく

「これが駒でーす。カウンターていうんですけどユニットとマーカーがありまーす」

という、初心者向けっていうレベル以下の内容です。
本来であれば原稿用意して順序立てて整然と語ればいいんでしょうが、時間もなく
説明したかったことの7割ぐらいしか、それもとっちらかったりしながらの教室となりました。
いやもうすんません、来てくだすった方。

午前中は2人の方、午後は3人の方がいらっしゃいました。
ありがとうございます。


んで、内容としては

・ボード・ウォーゲームって昔はボード・シミュレーションゲームって呼ばれてたよ。
・ボード(盤上)でシミュレート(再現)するゲームだよ。
・元々は軍人さん教育用だよ(だから軍事知識なくても勝手に身につくから知識なくても大丈夫)。
・シミュレートする対象は野球でも自動車でもなんでもいいけど、ウォーゲームが一番多かったよ。
・魅力や楽しみ方は人さまざまだよ
・勝敗を競うだけじゃなくて、なりきりや、箱庭的な楽しみ方とか、状況判断で悩む知的興奮とか色々あるよ

から、まず誤解されてる点を、ということで

・ウォーゲームは駒が多いよ。でも多くのボードゲームと違ってプレイヤーを表す駒じゃなく、部下を表す駒だから多くなるよ。
・多い多いといっても、マーカーとか使わないコマが多いから、実際は100前後だよ(例としてEP/CMJ「スターリングラード」、SPI/HJ「AirWar」)
・それでも100個とかあったら動かし忘れとか怖そうだけど、みんなマップ端の方から動かしていくとか工夫するから大丈夫だよ。
・それでも(ベテランでも)動かし忘れあるけど、それでゲーム不成立とかはないよ。ウォーゲームは動かし忘れを許容するよ。それは「ありえた可能性の一つ」だから(例として、攻撃時間から2時間おくれて攻撃開始、なんで遅れたのか謎な事例とか、進撃命じたらそいつら飯食ってて進まなかった事例など)。だからシミュレーションなんだよ。
・でも、飛行機1機とか1隻単位のゲームは動かし忘れはアウトだけど、そーゆーのはコマ少ないし。
・ウォーゲームはルールが分厚いけど、実は当たり前のことをルール化してるだけだから。例えば、多くのボードゲームでもし駒を動かす場合、移動力というパラメータがあってもそれは○○マス動けますという概念じゃないかな?ウォーゲームでは○○まで移動できるという概念はないよ。移動力を消費するという概念だよ。だって、1時間道路を歩くのと1時間ヤブを歩くのでは移動距離違うじゃん。それから飛行機1機単位のゲームなんかは、ボードゲームでよくある「移動はパスする」はできないよ。だってそしたら飛行機が空中で停止したことになるじゃん。シミュレートするゲームって言ったよね。つまり現実では当たり前のことや物理法則を文字情報でルール化するとこーなるの。で、「このルールはこーゆーことをいいたいんだな」という覚え方をするとわりと簡単に覚えられるよ。
・「ウォーゲームって軍隊の駒を使って戦略を競うんですよね?」って言われるけど違うよ。勝利条件で競うよ(例としてEP/CMJ「スターリングラード」)。こんなにVPを得る方法があるよ。てんでバラバラな方向だよね?どれか1つに絞ってVP狙いにいってもいいけど、反撃も喰らいやすいよね?バランスよくあちこち攻めてもいいけど、バラけるから全部失敗する可能性も高いよ?悩むよね?これもウォーゲームの魅力の一つだし、こういった勝利条件をどうやって達成するかで競うんだよ。ちなみにウォーゲームでは1箇所を占領したら勝ちというのはまずないよ。あっても「それができたらもう勝ちでよくね?」な状況になってる、シンボル的な目標だから。

で、後はよくある(作戦級)のルール(ユニット、スタック、ステップ、CRT、補給)なんかを説明して最後に

・初めてならJWC「ドイツ戦車軍団」がお勧めだよ。それからCMもいいよ、解説記事あるし。サンセットさんで売っている船1隻単位のゲームとか戦術級っていうんだけど、こーゆーゲームもイメージしやすいのでとっつきやすいよ。でも作戦級と戦術級は別世界だから両方プレイしてくれると嬉しいなあ。
・ルール教えられてプレイしてもよくわからんで終わると思うよ。ベテランだって前もってソロプレイしてくるし。うん、確かに時間はかかるけど、その分知的な面白さは保証するよ。頭使いまくって、体動かしていないのにヘトヘトになるのは得がたい体験だよ。

まぁざっくりこんな感じだったんですが、やってみて感じたのは
「シミュレートするゲームである」という概念がまったく知られていなかった、という点でしょうか。
なので移動の例や補給ルールなどを説明すれば「あーなるほど、確かにそうだよなぁ、そーゆーゲームなんだ」とひどく感心されていた様子でした。
また、「史実をシミュレートするということは、例えば日本とアメリカが戦うゲームがあったとして、日本が勝つことはできないのか?」
という質問もありまして(戦略級ゲームと判断)
「ゲームデザインの事になってしまうが、そもそも月間空母、週間護衛空母だの、それでいてシャーマン作りまくる国に勝てるわけがない。なので勝利条件を動かす。8月15日より先に日本降伏でアメリカ勝利。8月15日以降に降伏で日本勝利、といったゲームになる。また、米軍の損害を民意とか大統領支持率などに反映させて、ゼロになったらアメリカ負け、な方法もある。ウォーゲームではこういうデザインをします」
と説明しましたら、非常に感心されておりました。

なので、「ルールを簡単にする」とか「簡単にインスト可能」というアプローチは非常に効果が薄いと思われ、当然「ウォーゲームの基本」(ZOCとか戦線とかさぁ)なんてものを教えても、そもそも「戦線ってなに?」という状態なので

・シミュレートするゲームである

という点をじっくり説明したうえで、
魅力とか面白さを伝えないと、新規ユーザーは増えないんじゃないですかねぇ。

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